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2019 年度 実施状況報告書

コラーゲンペプチドによる骨芽細胞の分化制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K15794
研究機関城西大学

研究代表者

君羅 好史  城西大学, 薬学部, 助教 (00635443)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードコラーゲンペプチド / 骨芽細胞
研究実績の概要

健康寿命の延伸のため骨格系疾患の改善と予防は必須といえる。本研究では骨格系疾患改善 ・ 予防効果を示す成分の一つである「 コラーゲンペプチド 」に着目し、未だ判然となっていないコラーゲンペプチドの骨格系での作用メカニズムを明らかにすることを目的とする。具体的には骨芽細胞内においてFoxファミリー転写因子をはじめとする種々の転写因子とコラーゲンぺプチドがどの様に関与するかについて、分子生物学および遺伝子工学的手法を用いて解明する。
コラーゲンペプチドを骨芽細胞に作用させると分化マスター転写因子であるRunx2のmRNA発現量を上昇させる。Runx2の転写調節には、その上流のシグナル伝達機構としてMAPKカスケード、Smadシグナリングが活性化されることが報告されている。本年度は、これらシグナル伝達経路を介してコラーゲンペプチドが遺伝子発現調節に関与している可能性を考え、骨芽細胞分化シグナリングに与える影響について検討した。コラーゲンペプチド の一つであるPro-Hypを骨芽細胞用細胞株MC3T3-E1作用させたところERK1/2のリン酸化を亢進させることを報告した。今後さらに関連するシグナル伝達経路への影響と阻害剤を用いた際のRunx2等の転写因子の遺伝子発現量への影響を解析していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度では、SMADシグナリングへの影響についての検討が進んでいないが、コラーゲンペプチドの一つであるPro-Hypを骨芽細胞用細胞株MC3T3-E1に作用させることで、ERK1/2のリン酸化が亢進されることを明らかにした。

今後の研究の推進方策

次年度では、コラーゲンペプチドの一つであるPro-Hypを骨芽細胞用細胞株MC3T3-E1に作用させた際のSMADシグナリングへの影響について、阻害剤を用いながら、WesternBlottingによりリン酸化への影響を検討する。また同条件下でのRunx2転写因子の遺伝子発現量への影響についてqPCRにより解析していく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 運動器に対するコラーゲンペプチド の効果とその作用メカニズム2020

    • 著者名/発表者名
      君羅好史、大澤吉弘、野村佳歩、真野博
    • 雑誌名

      食品加工技術

      巻: 39 ページ: 31-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Effects of Collagen Peptide Supplementation on Knee Joint Health―A Double―blind, Placebo―controlled, Randomized Trial in Healthy University Students Belonging to a Running Club―2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshifumi Kimira , Masafumi Saito , Seiji Kushibe , Kaho Nomura , Yoshihiro Osawa , Yusuke Sekiguchi , Jun Shimizu , Sachie Nakatani , Seiko Koizumi , Naoki Inoue , Yoshihisa Mori , Jun Kobayashi , Hiroshi Mano
    • 雑誌名

      Jpn Pharmacol Ther

      巻: 47 ページ: 1455-1462

    • 査読あり
  • [学会発表] コラーゲン由来ジペプチドProlyl hydroxyproline(Pro-Hyp)は間葉系幹細胞株C3H10T1/2の褐色脂肪細胞分化を加速する2019

    • 著者名/発表者名
      小林 亮介 , 君羅 好史 , 野村 佳歩 , 小泉 聖子 , 真野 博
    • 学会等名
      日本栄養・食糧学会大会
  • [学会発表] Pro-HypはFoxG1と結合することによりFoxG1とRunx2の相互作用を抑制する2019

    • 著者名/発表者名
      野村 佳歩 , 君羅 好史 , 真野 博
    • 学会等名
      日本栄養・食糧学会大会
  • [学会発表] Collagen-derived dipeptide prolyl-hydroxyproline promotes differentiation of MC3T3-E1 osteoblastic cells2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshifumi Kimira, Yoshihiro Osawa, Kaho Nomura, Aya Matsushita, Naoki Inoue, Sachie Nakatani, Jun Shimizu, Masahiro Wada, Hiroshi Mano
    • 学会等名
      ICoFF2019

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公開日: 2021-01-27  

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