バレイショの四分子型雄性不稔性(T-CMS)を引き起こす細胞質型を明らかにするために24アクセッションのSolanum stoloniferum(sto)と栽培種とを交配し39系統の種間雑種を育成した。それらの花粉稔性を調査した結果、T-CMSを引き起こす系統と引き起こさない系統を見出し、TCMS型の雑種およびそれらの親系統のみが有する859 bpのバンドを発見し、このバンドを持つ細胞質型をTCSstoと名付けた。また、T-CMSを示す種間雑種とその親のstoでのみ出現する組換え型コンティグ(RC-I)を発見し、この組み換え型ミトコンドリア分子がT-CMSを引き起こす可能性を示唆した。
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