研究課題
若手研究
リン施肥量削減に向け、ダイズコアコレクションのアーバスキュラー菌根(AM)菌接種による生育応答(MGR)を決定する地下部形質の解明を目指した。しかし、根箱とダイズ12系統を用いてMGRと様々な根系形質との関係を精査したが明瞭な関係はなかった。一方、接種区のリン吸収量は、系統によらずAM菌感染率で説明できた。この感染率は、日本と世界のダイズコアコレクション176系統で38.8から93.2%まで分布していた。
作物学
リン資源は枯渇が危惧されており、リン施肥量の削減が求められている。アーバスキュラー菌根(AM)菌は菌糸による植物の養分吸収域の拡大により植物のリン吸収を助ける。本研究では、AM菌接種区のリン吸収量を系統によらずAM菌感染率で説明できること、系統間で感染率に大きな変異があること、を明らかにした。これらの研究成果は、今後、AM菌を利用した栽培に適するダイズ品種の育成に貢献すると考えられる。