研究課題/領域番号 |
19K15856
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
中濱 直之 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 講師 (50807592)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | MIG-seq / 博物館標本 / 標本DNA / 絶滅危惧種 / 昆虫 / 植物 / 遺伝的撹乱 / 保全単位 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまであまり遺伝資源として注目されなかった博物館の生物標本に注目し、これらを用いて絶滅危惧種の保全単位の設定を行った。その結果、ミヤマシロチョウ、イソチビゴミムシ、エゾガロアムシ、サギソウなどにおいて保全単位にかかわる知見を得たほか、マツナ、ウンラン、ハマアザミ、ミヤマシロチョウにおいて標本から遺伝情報を得ることに成功した。また、高品質のDNAを保存する昆虫標本作製手法も併せて開発した。
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自由記述の分野 |
保全生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、主に植物や昆虫などの標本における遺伝解析手法MIG-seqの有用性を検証したものである。作成や保管の状況にもよるものの、植物標本はより過去の標本からもMIG-seqに活用できることが明らかとなった。また、本研究によって絶滅危惧種の遺伝的撹乱の実態や保全単位の設定を行うことで、どの程度の人為的な移入が許容されるかについて、複数の絶滅危惧種で解明することができた。
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