本研究の目的は、レジスタンスやレジリエンスに関して、これまで十分に考慮されてこなかった、発生確率別の極端現象について、レジスタンスおよびレジリエンスを目的変数に環境要素とそれらの交互作用を説明変数として、気候区分と土地利用区分から作成した土地被覆区分ごとにモデル化することである。 1982-2015年の期間を対象とした解析から、干ばつや大雨といった、水バランスの極端現象に対する植生の耐性を示すレジスタンスは、多くの土地被覆で気温の影響を受けており、人間による土地利用の最適化によるレジスタンスの向上が期待できる地点が限られることが示唆された。
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