研究課題/領域番号 |
19K15868
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
惠谷 浩子 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 研究員 (00470287)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 棚田 / 文化的景観 / 比較研究 |
研究実績の概要 |
本研究は、宅地や山林なども含めた棚田集落全体に注目し、①自然条件の特徴は何なのか、②集落はどのようにつくられているのか、③農業などのなりわいはどのようにおこなわれているのか、この3点の調査を通じて、棚田集落の価値のポイントとなる視点を見出し、相対的な価値評価の基礎資料とすることを目的としている。 本年度は、調査報告書を用いて棚田集落の情報収集及びデータベース化を進めた。また、現地調査として、高知県四万十市黒尊地区、鳥取県奥出雲町大呂地区、京都府宇治市白川地区、熊本県山都町長原地区に置いて調査を実施した。これらの地区では集落内の土地利用と水田への給排水の図面を作成した。農事歴や田の呼び名等については住民の方々から聞き取り調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・文化的景観調査報告書からの情報収集とデータベース化を進めることができた。 ・現地調査を4地区で実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
データベース化にあたり調査報告書に記載のない情報が散見された。これらについては各自治体への問い合わせや他の資料からの情報整理のほか、現地調査で補完することとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究経費が当初の計画より減額となったため、購入予定だったノートパソコンやデジタル一眼レフカメラの購入をおこなわなかった。次年度使用額をふくめて令和2年度以降の調査を当初計画通りに進める予定である。
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