春季の北海道南部の噴火湾において,カレイの一種であるソウハチのスケトウダラ稚魚に対する捕食圧を評価する方法として,本海域における両種の資源分布の推移を調べることで,両種がどの時期にどの程度の規模で遭遇しているかを推測した。本研究では,本海域で両種が確認できる4月から6月にかけて調査を実施し,4月に噴火湾内の北側で両種ともに多くの資源が分布していることが確認できた。そして,5月から6月にかけて,両種の分布の重なりが小さくなっていったことから,この時期のソウハチによるスケトウダラ稚魚に対する捕食行動は,4月にピークを迎えることが予測できた。
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