研究成果の概要 |
トラフグのTTX非保有個体(約1,600 g)にTTX含有餌料を経口投与したところ、消化管から取り込まれたTTXは肝臓もしくは卵巣に蓄積された。雌個体は雄個体より肝臓に蓄積されたTTXの量が少なく、その差は卵巣へのTTX蓄積が要因だと推察された。自然環境から採取したトラフグ(約2,000 g)の雌個体および雄個体から血液を採取し、フグ毒結合タンパク質(PSTBP)の抗体を用いたウエスタンブロット法に供した。その結果、複数のバンドが得られ、70~100 kDaのサイズでは既報とほぼ同サイズのバンドが得られた。一方で、それ以下のサイズでは既報よりも一つもしくは二つほど多く、バンドが検出された。
|