熱帯地域の高地ではバレイショが栽培されているが収量は低い。これらの地域では火山灰土壌が広く分布しており、土壌のリン肥沃度が低いことがバレイショ収量を制限していると考えられた。本研究では、ケニア共和国を対象にバレイショ栽培圃場の土壌特性と肥沃度を調査するとともに、リンの簡易分析方法の確立を目指した。その結果、これらの地域の土壌のリン肥沃度は圃場ごとに大きく異なり、調査地域では約8割の地点で既に適正から過剰であることが明らかとなった。家畜ふん尿の多投入が原因であると考えられた。また、風乾土含水率によるリン酸吸収係数の簡易測定法を確立した。
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