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2020 年度 研究成果報告書

海洋バイオマス資源を用いた災害環境衛生材料の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15955
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分41050:環境農学関連
研究機関地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部 (2020)
防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 (2019)

研究代表者

佐藤 洋子  地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部, リサーチサポートセンター, 研究員 (20757017)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードホタテ貝殻由来酸化カルシウム / 海洋バイオマス資源 / 災害環境衛生材料 / 抗菌効果 / 抗ウイルス効果 / 凝集沈殿効果
研究成果の概要

大規模災害発生時や化学工場での事故発生時には生活臭気の蓄積や有害物質漏洩などによる生活環境の悪化や健康被害が懸念される。また2019年に世界的に発生した新型コロナウイルス感染症流行を契機に、広範囲に適用可能な殺菌消毒手法の需要が高まっている。申請者は災害環境衛生材料として、これまでに殺菌活性や有機リン系農薬等の吸着作用が報告され、かつ、使用時や廃棄時の環境負荷が低い海洋バイオマス資源であるホタテ貝殻焼成酸化カルシウム微粉末に着目し、汎用性の高い利用形態として分散液や凝集コロイド液、軟膏等を開発し、それらの消臭効果、殺菌効果、有害物質無毒化効果、感染創治癒効果を有することを確認した。

自由記述の分野

環境衛生

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者が着目したマテリアルであるホタテ貝殻焼成酸化カルシウム微粉末はこれまでも殺菌効果や消臭効果が報告されており、食品加工の分野ですでに広く利用されている。しかし酸化カルシウムは水に難溶性のため、水溶液で使用する場合は噴射装置の目詰まりを引き起こし、使用用途が限られていた。本研究により、簡便な分散化法や凝集方法を確立し、一定の消臭効果、殺菌効果、有害物除去効果を示すことができた点が学術的意義として挙げられる。また、適切に処理されず悪臭が有害物質発生などの環境問題をもたらしてきた廃棄ホタテ貝殻を様々な形態に変化させて最も適した形態で環境衛生の向上につなげた点が社会的意義として挙げられる。

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公開日: 2022-01-27  

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