本研究では、結晶性セルロースの分解活性を超高感度に検出・定量する手法(Surface Pitting Observation Technology, SPOT)を開発し、深海から新規なセルロース分解菌を分離した。γプロテオバクテリアに属するMarinagarivorans cellulosilyticus GE09株の培養実験とゲノム解析により、この菌がセルロース系バイオマス分解に特化していることが示唆された。特に、結晶性セルロース分解に関与するセロビオヒドロラーゼ遺伝子に新規なドメイン構造が見出された。本研究により、深海がセルロース分解酵素探索の有望な資源であることが明らかとなった。
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