本研究では養豚生産記録のビッグデータを活用して、異常事態を早期に検出するシステムを開発することを目的として、養豚生産記録を活用した様々な分析を実施した。分析結果より、豚流行性下痢や豚熱の発生が農場の生産性や養豚生産活動に及ぼす影響を明らかにすることができた。また養豚生産農場における繁殖成績および肥育成績の長期的な繁殖成績および肥育成績の経時的変化を明らかにし、里子処置が離乳時成績および離乳後成績に対して負の影響を与えないことを明らかにした。さらに分娩舎および離乳舎におけるオールイン・オールアウト実施の可否を判定するツールの開発や母豚の群構成の情報を活用した生産性分析の手法を確立した。
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