60%以上の高濃度酸素環境から通常酸素環境への劇的な酸素濃度変化(相対的低酸素刺激)により、成体マウスにおいて全身性アナフィラキシーが誘導される事を発見した。さらに、マスト細胞欠損マウスの血中ヒスタミン、トリプターゼ、βヘキソサミニダーゼ量が野生型マウスと比較して有意に減少した事からそのメディエーターがマスト細胞である事を見出した。 また、TRPA1欠損マウス骨髄よりマスト細胞を培養し、相対的低酸素刺激を誘導した所、培養上清中のヒスタミン、トリプターゼ、βヘキソサミニダーゼ量が有意に減少した。 以上の事からマスト細胞に発現するTRPA1の活性化により酸素センシングが行われていることを発見した。
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