研究課題/領域番号 |
19K15989
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
仲屋 友喜 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (00713562)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 内在性レトロウイルス / 結合受容体 / 細胞融合 / ウシ / 胎盤 / スクリーニング / VSV / シュードタイプウイルス |
研究実績の概要 |
本研究では、ウシやスイギュウなどの胎盤で発現する内在性レトロウイルス由来エンベロープタンパク質であるFematrin-1のリガンド分子、すなわち結合受容体を探索することを目的としている。当該分子のスクリーニングにはゲノムワイドハプロイドスクリーニング法を用いる計画である。その中で、水疱性口炎ウイルス(VSV)にFematrin-1を外包させたシュードタイプウイルスを作製する必要がある。VSVは農林水産省が定める届出伝染病に該当するため、それに準じた研究施設が必要である。このため、今年度は本研究代表者が所属する機関において、VSVを導入するための手続きに従事した。その他、解析に必要な装置や消耗品などを購入し、研究環境の整備も合わせて行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始前から準備を進めていたVSVの導入手続きがかなり長引いてしまったため、今年度は具体的な解析には進めなかった。しかしながら、VSVを扱える環境を確保することができたため、来年度中には解析に着手することができる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
VSVを扱える環境は整ったため、その導入手続きが完了次第速やかにVSVを入手する。入手後はVSV-Fematrin-1を作製し、スクリーニングに取り掛かる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は環境整備や事務手続きに時間と研究費を費やしたため、実際次年度に解析を行う際に必要な経費を上乗せする目的で、当該助成金を生じさせた。次年度は、VSVを用いたスクリーニングの遂行を行う。
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