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2020 年度 研究成果報告書

肝蛭の宿主体内における酸素濃度依存的なエネルギー代謝の転換

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15996
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関岩手大学

研究代表者

関 まどか  岩手大学, 農学部, 助教 (20700488)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード肝蛭 / 人獣共通感染症 / ミトコンドリア呼吸鎖 / 薬剤標的
研究成果の概要

肝蛭症は世界各地で広く発生する人獣共通感染性の吸虫症で、畜産業に与える経済被害は吸虫類の中で最大である。本研究では、宿主体内への寄生による酸素濃度の劇的な変化に応じて、肝蛭のミトコンドリア呼吸鎖の生化学的特性がどのように変動するかを解析した。肝蛭の成虫では、低酸素環境に適応したフマル酸呼吸が作動していることが明らかになった。一方、幼虫では生息環境の酸素濃度に応じて酸素呼吸とフマル酸呼吸を切り替えることが判明し、低酸素環境の宿主体内では、薬剤標的としてフマル酸呼吸が極めて有望であることが示された。

自由記述の分野

獣医寄生虫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、薬剤耐性肝蛭の出現が問題となっているため、新規薬剤の開発が求められている。宿主と異なる寄生虫独自の代謝系は格好の薬剤標的となるため、本研究成果は新規候補化合物の探索につながる重要な基盤情報になる。

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公開日: 2022-01-27  

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