狂犬病は全ての哺乳動物に感染する人獣共通感染症で、 アジアやアフリカ の発展途上国 を中心に毎年約55,000人が本疾患によって死亡している。狂犬病では感染から発症するまでの間、数週間から数年の不定期な潜伏期間が認められるが、その間、狂犬病ウイルスがどこでどのようにして存続しているのか未だ不明である。本研究では、潜伏部位の一部としてリンパ節が考えられた。狂犬病ウイルスが潜伏感染している細胞を同定し、そこでウイルス感染により分泌が亢進している分子を同定できれば、それをバイオマーカーとした狂犬病の発症前診断法の確立が可能であると考えられる。
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