研究課題
若手研究
生体内においてタンパク質は多様なタンパク質と相互作用して、細胞・組織機能を綿密に制御している。本研究では生体内タンパク質間相互作用を直接かつ網羅的に解析可能な新規マウスモデル(in vivo BioID)を開発し、その技術基盤の確立を行った。その結果、反復注射や化学溶媒を使用せずマウスへのストレスを軽減し、高効率に相互作用因子のビオチン化を可能とする新たなビオチンの投与法を樹立した。
生化学
in vivo BioIDは基礎生物学、分子生物学、医学など多岐にわたる分野で活用が見込まれる強力な研究ツールであり、本研究成果はin vivo BioIDの基盤となる新規ビオチン化誘導法を報告したものである。また、in vivo BioIDは各種組織における利用例が少ない状況であったが、脳や心臓、肝臓、精巣など幅広い組織で活用可能であることを示した。