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2021 年度 実績報告書

アイソレーターを使用しないSCIDブタ長期管理技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K16028
研究機関自治医科大学

研究代表者

原 弘真  自治医科大学, 医学部, 講師 (50751244)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード免疫不全モデル / SCIDブタ / 感染症予防
研究実績の概要

昨年度、定期的な感染モニタリングおよびその結果を反映した処置を施すことで、「アイソレーターを使用せずにSCIDブタを6か月間飼育する」という本研究の最終目標を達成した。本年度は、飼育実験終了後にサンプリングした組織の病理解析を行った。その結果、大動脈弁および大動脈弁直下の心内膜に細菌感染を伴う疣贅性心内膜炎が認められ、 細菌塊に対する多核巨細胞の出現およびカルシウム沈着を伴う強い炎症が生じていた。飼育期間中、断続的に血液培養が陽性となっており、病理解析の結果はこの血液培養の結果と一致する。
本研究課題で策定した飼育プロトコルを用いることで、アイソレーターを使用せずにSCIDブタを長期間飼育できるようになった。つまり、無菌アイソレーター内で実施することができないような大規模手術を伴う試験にも、SCIDブタを使用することができるようになった。これにより、SCIDブタが新たな前臨床モデルとして、幅広い研究分野の発展に大きく貢献すると考えられる。一方、本飼育プロトコルを用いても細菌感染を完全に予防することは困難だったことから、SCIDブタの飼育は可能な限り無菌アイソレーターを用いて行い、必要に応じて本研究課題で策定した飼育プロトコルを用いて「無菌アイソレーターを使用しない飼育」を行うべきと考えられる。
これらの研究成果の一部は、第68回日本実験動物学会総会 LASセミナー(2021年5月開催、オンライン)において口頭発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 無菌ピッグとその応用2021

    • 著者名/発表者名
      原 弘真、花園 豊
    • 学会等名
      第68回 日本実験動物学会総会
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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