研究課題/領域番号 |
19K16028
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
原 弘真 自治医科大学, 医学部, 講師 (50751244)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | SCIDブタ / 無菌飼育 / アイソレーター / 微生物管理 / 感染症予防 |
研究成果の概要 |
免疫不全動物は、腫瘍医学、免疫学、臓器移植など幅広い分野の発展に大きく貢献する。これまでに申請者らの研究室では、独自に免疫不全ブタを作出し、さらにその感染症予防のために無菌飼育技術を確立した。一方で、アイソレーターを使用する無菌飼育下では、大掛かりな外科的処置を施すことができない。そこで本研究では、「無菌アイソレーターを使用しない免疫不全ブタの長期飼育技術」の開発を行った。これに成功した一方で、本技術では感染症発症を完全に予防することは困難だったことから、免疫不全ブタの飼育は可能な限り無菌アイソレーターを用いて行い、必要に応じて「無菌アイソレーターを使用しない飼育」を行うべきと考えられる。
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自由記述の分野 |
ゲノム編集
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トランスレーショナルリサーチが推進されている今日では、生理学的、組織学的な特徴がマウスと比べてよりヒトに近い、「ブタ」における免疫不全モデルが強く求められている。そこで申請者らの研究室では、免疫不全ブタを独自に作出したが、生後1か月以内に全頭が感染症により死亡するため、長期試験に用いることができなかった。本研究により確立した「無菌アイソレーターを使用しない免疫不全ブタの長期飼育技術」および申請者らが以前に確立した「無菌飼育技術」を組み合わせることで、実験に適した飼育方法を選択できるようになった。これにより、免疫不全ブタが新たな前臨床モデルとして幅広い研究分野の発展に貢献すると考えられる。
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