研究課題
若手研究
本研究では麻酔薬の感受性に影響をおよぼす環境因子を同定するとともに、麻酔感受性差の発現機構を小型げっ歯類において検証した。その結果、生育環境、特に個体のストレスレベルや同居個体とのインタラクションが麻酔感受性差の発現要因になることが明らかとなった。また、環境因子による脊髄、海馬の遺伝子発現の変化が麻酔感受性差の発現機構に関与する可能性が示唆された。
実験動物医学
麻酔薬に対する感受性差は実験動物学分野や医療分野における麻酔管理の重要課題となっている。本研究で得られた知見は、げっ歯類における麻酔管理の向上に寄与するとともに、人医療における麻酔感受性差の機序解明の一助となるものと考えられる。