本研究ではニコチン摂取様の機能動態が予想できる手綱核-脚間核回路の神経活動を、薬理遺伝技術を用いて選択的に抑制させ、その結果生じる認知行動の変化と回路と連結する広域の脳活動の動態を認知行動評価とMRIから解明することを目的に、整備を行った。手綱核-脚間核回路の可視化に必要となる高コントラスト、高解像度の画像を取得した。またマーモセットで全脳活動をMRIで評価するために、脳活動MRIの最適化を行った。加えて経時的な脳発達の評価を行い、脳体積の変化は想定していた24ヶ月より更に長期にわたって続くことが明らかにした。これらより脳発達に伴い変化する脳活動及び領域間結合性を評価可能となる基盤を確立した。
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