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2021 年度 実施状況報告書

リボソーム試験管内再構成系による生合成過程の追究

研究課題

研究課題/領域番号 19K16066
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

網蔵 和晃  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 招聘研究員 (60735918)

研究期間 (年度) 2021-03-01 – 2024-03-31
キーワードリボソーム / リボソームタンパク質 / リボソーム生合成因子 / 無細胞タンパク質合成系 / 試験管内再構成 / 合成生物学
研究実績の概要

全ての生命の細胞に存在するリボソームは、生命現象の基盤であるタンパク質合成を行っている。リボソームはその立体構造こそ解明されたが、機能および生合成過程は極めて複雑であり、その全容は未だ不明瞭である。研究代表者らは、個別に精製したリコンビナントなリボソームタンパク質を用いたリボソームの試験管内再構成系を確立し、生理的条件下での効率的な再構成には特定のリボソーム生合成因子が必要であることを報告した。本研究では、その確立させた系を用いて、リボソーム生合成過程における様々な生合成因子の役割について研究する。特に、生合成異常が起きた際の生合成因子の役割に着目する。これらの生合成過程の理解は、リボソーム生合成過程のシステムとしての並列性・頑健性の理解に繋がる。さらに本研究では、研究代表者らが確立した試験管内再構成系の発展を試みる。系の発展は、リボソームの理学的研究のためのツールとしての有用性・簡便性の向上と同時に、選択と変異によるリボソームの人工進化実験に使用可能な強力なツールとなることが期待される。
本年度は、リボソーム試験管内再構成系や無細胞タンパク質合成系を用いて、様々な条件下でのリボソームの再構成および機能検証を行った。特に生合成異常が起きた際の生合成因子とリボソーマルタンパク質の役割に着目して研究を進めた。また、モデル生物以外のリボソーム関連因子や種々の小分子環境条件に着目した研究を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

試験管内再構成系を用いて、新規生合成過程と新規リボソーム構造を発見した。また、無細胞系を用いて、リボソームが機能可能である環境下がこれまでの想定よりも幅広く堅牢であることを見出した。これらのことから、生合成過程のみならず、リボソームの機能についても新たな知見を得られはじめており当初の計画以上に進展している。

今後の研究の推進方策

新規に発見した経路と構造についてより詳細に検証していく。さらには、想定外に見出されたリボソーム機能の堅牢性について検証する。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の異動があったことから、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] アストロバイオロジー:生命普遍の分子機構を紐解く2022

    • 著者名/発表者名
      網蔵和晃
    • 学会等名
      北里大学 理学部セミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] Repurposing of the translation2021

    • 著者名/発表者名
      網蔵和晃
    • 学会等名
      大隅基礎科学創成財団 微生物コンソーシアム
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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