今後の研究の推進方策 |
本年度は、使用経験のあるヒト上皮がん細胞による増殖抑制評価を行ったが、次年度は、膵腺がん細胞を用いて膵酵素の膵腺がんへの影響を明らかにする。 1) 膵腺がん細胞の培養および評価系を立ち上げ 2) 膵酵素の抗がん作用:「増殖」「浸潤」「遊走」についてタイムラプス撮影による経時変化観察 3) 膵腺がん細胞への結合およびエンドサイトーシス経路を含めた局在解析:AlexaFlour488標識膵酵素を調製しイメージング解析を行う 4) がんの悪性度や転移に深く関わる (1)サイトカイン(CD44), (2)上皮・間葉転換関連分子(E, N-カドヘリン, Vimentin, Slug), (3)アポトーシス誘導について、リアルタイムPCRでのmRNA定量と、蛍光標識アネキシンVを用いたフローサイトメトリー解析 これらの4つの解析から、膵酵素の抗膵線がんの評価と、その作用のメカニズム解明を行う。
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