研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫応答の誘導のためには樹状細胞の走化性が重要であり、樹状細胞の走化性の破綻は、病原体感染の抵抗力減少といった免疫応答の障害を引き起こす(Ato M et al., J. Immunol. 2006)。本研究成果は樹状細胞の走化性機構の理解を深めるだけでなく、免疫応答の障害の原因解明にも貢献し、人々の疾病予防にも寄与する可能性がある。また、走化性は神経回路形成や上皮組織修復、個体発生など様々な生命機能に関わる。本研究によりshootin1bを介した走化性機構を発見した。この発見は樹状細胞の走化性を研究する分野だけでなく、細胞生物学、神経科学、発生生物学の分野において学術的波及効果が期待できる。
|