研究課題
若手研究
ショウジョウバエのGPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットは相互に安定化し、とくにPIGKサブユニットのタンパク質安定性には他のすべてのサブユニットが必要であった。さらに、PIGKの分解は小胞体関連分解によって行われるとわかった。ショウジョウバエのGPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットのうちPIGT,PIGS, PIGU, GPAA1は小胞体と核膜に、PIGKは小胞体のみに局在した。
細胞生物学
GPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットの過剰発現や局在の変化は癌との関係性が示唆されている。本研究はそれらのサブユニットのタンパク質安定性や局在について詳しく明らかにしたものである。今後、これらの知見がGPIトランスアミダーゼ複合体のサブユニットが過剰発現した癌の発症メカニズムの解明の一助になる可能性がある。