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2022 年度 研究成果報告書

生体内血管リモデリング:血流刺激に対する血管内皮細胞の感知応答機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16140
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分44020:発生生物学関連
研究機関公益財団法人サントリー生命科学財団 (2022)
京都大学 (2019-2021)

研究代表者

高瀬 悠太  公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 特別研究員 (70756478)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード生体内血管リモデリング / トリ胚 / 細胞挙動 / 血流刺激 / 感知・応答
研究成果の概要

本研究では血流依存的に起こる血管リモデリングに注目し、トリ胚周囲に広がる血管網をモデルとして、血管内皮細胞による血流刺激の感知・応答機構の解明を目指した。まず、トリ胚血管内皮細胞への局所的な遺伝子導入法を確立した。そして、この手法を活用し、TGFβ受容体ALK1が物理的刺激の感知センサーTRPM7/8や細胞骨格制御因子RhoAと関連することで動脈へのリモデリングが惹起されることを見出した。この結果は、血流刺激の実体が液体の流れに伴う物理的刺激である可能性を示唆する。また、ノックダウン実験を通じて、ALK1がリモデリング後の血管の性質(動脈や静脈)決定にも関わる可能性も見出した。

自由記述の分野

発生生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

血管ネットワークは、秩序だった動静脈パターンで全身に広く分布し、各臓器・器官への酸素や栄養素の供給などを通してさまざまな生理活動を支えている。これらの血管パターンの多くは、無秩序なメッシュ状の血管網がリモデリングすることで完成する。本研究成果は、発生過程における動脈リモデリングを制御する分子機構の一端を明らかにした点で生命科学分野における学術的意義を持つ。加えて、血管リモデリングの破綻は循環器系疾患やガン転移にも繋がりうることから、本研究成果は社会的にも大きな意義を持つ。

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公開日: 2024-01-30  

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