CNOT7&8 KO卵細胞の表現型を解析すると、母性mRNA分解の異常だけではなくpoly-A鎖長の変化による翻訳の異常がおきていることが考えられた。これまでCCR4-NOT複合体は母性mRNAの分解に働くことがわかっていたが、今回の解析からこれより早期に重要な機能を持つことがわかった。CNOT7&8 KO卵細胞でトランスクリプトーム解析、プロテーム解析を行ない、これらを比較し翻訳量が増加していると考えられる候補遺伝子を得た。さらにポリソーム分画解析によりこれらの候補遺伝子の翻訳量が上がっていることを確認した。以上よりCCR4-NOT複合体が卵細胞において翻訳を抑制していることがわかった。
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