本研究では、モデル単子葉植物イネを材料として、側枝を生み出す腋芽の新生メカニズムを明らかにすることを目的として、分子遺伝学的解析を実施した。 まず、腋芽新生過程の幹細胞維持には TAB1-FON2 経路が重要であること、そして、TAB1-FON2 経路と WOX4 遺伝子との関連を明らかにした。次に、OSH1 遺伝子が、TAB1 の下流で、腋芽新生過程の未分化細胞を維持する働きをしていることも見出した。さらに、D-type cyclin のメンバーである OsCYCD3;1 遺伝子が、腋芽幹細胞の活性制御に重要な働きをしていることも明らかにした。
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