研究課題
若手研究
本研究では、陸上植物のガス交換組織として働く間隙が形成される際の分子機構を解明することを目的に研究を行ってきた。本研究では、いくつかの間隙形成変異体が取得され、原因遺伝子が明らかになりつつあり、それらと相互作用して働きうる因子のも明らかになりつつある。さらに、間隙形成を制御する化合物のスクリーニング系が構築でき、因子の候補が取得できた。本研究成果は、植物にとって重要な組織であるガス交換組織の発生分子機構の全貌を明らかにするうえで重要な成果といえる。
植物分子生物学
植物のガス交換組織を構成する細胞間隙は、陸上環境への適応に不可欠であるとともに、その形態がガス交換効率に影響するため、植物の成長と密接にかかわっている。このような間隙の形成を制御する因子はこれまで陸上植物を通してほとんど明らかにされてこなかった。本研究成果によって、間隙形成を制御する因子やその経路の一端が明らかになりつつある。この成果を応用することによって植物のガス交換効率を上げるなど、農業への応用なども期待できる。