研究成果の学術的意義や社会的意義 |
朝夕のFT発現は野外で発見された現象であり、FTは農作物全般に保存された花成ホルモンであることから、本研究の成果は学術面以外にも農業面への応用性を担保しており、実社会への還元性も高い。FTタンパク質は、花成ホルモンとして茎頂で機能する他に種子、気孔においても長距離シグナル伝達物質として様々な形態形成・環境応答を制御する [Kinoshita et al., 2011; Chen and Penfield, 2018]。これらの分野でも夕方にのみFTが機能することを前提とした理解がなされてきたが、本研究で朝FTの環境応答性についての理解が進むことによって、既知の関連因子の機能の見直しにつながる。
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