研究実績の概要 |
本研究では、マーモセットの線条体D1細胞、D2細胞の活動をそれぞれ小型顕微鏡を用いて観察する。また、行動観察カメラで記録したマーモセットの歩行から人工知能を用いてその特徴量を抽出し、D1・D2細胞がどのような歩行運動を制御しているか検証する。 D1細胞、D2細胞特異的にイメージングするために、細胞種特異的プロモーター下でGCaMPを発現するウイルスベクターの開発が必要となる。D1R/D2R特異的プロモーターのサブスタンスP/エンケファリンのプロモーター配列は既にマウスで同定されており(Hikida et al., Neuron 2010)、本研究ではこれをマーモセット用のプロモーターに変更し、AAVベクターを作成したが、Medium spiny neuronへの導入効率が低く、プロモーターの長さを変更を行っている。 また、介入実験として6-OHDA投与によるパーキンソン病モデルを作成した。先行研究を遵守してMedial forebrain bundleへと6-OHDAを投与したところ、マーモセットの歩行運動機能が著しく低下し、PDモデルを作成することはできたが、症状が重く歩行障害の程度が強いため解析が困難であったため、線条体への6OHDA投与モデルを検討している(Eslamboli et al., Exp Neurol. 2003)
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