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2019 年度 実施状況報告書

実現ニッチの進化を説明する新たなモデル

研究課題

研究課題/領域番号 19K16222
研究機関龍谷大学

研究代表者

京極 大助  龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00771875)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードプログラミング / 繁殖干渉 / 棲み分け / 交雑 / 資源競争 / 実現ニッチ
研究実績の概要

本研究は、種間交雑と資源をめぐる競争の組み合わせによって、近縁な2種の生物の棲み分け、とくに利用する資源幅の多様性を説明しようとするものである。具体的には数理モデリングと、モデルの過程の実証的妥当性を検討するための文献調査を行うことを計画している。
初年度である2019年度は、並列計算を行うためのワークステーションの選定・購入を行った。また数理モデル(個体ベースモデル)を実行するためのプログラムコードの作成を行った。コードは別の研究で用いたものをベースにしつつ、よりシンプルな形に大幅に変更を加えた。また実際のプログラムの挙動も確認し、正常に作動する(バグ等は無いと考えられる)ことを確認済みである。研究採択前の予備的な解析で確認されていた多様な資源利用幅の進化が一部のパラメタ領域で再現できることも確認済みである。加えて、モデルの基本的な挙動の確認と、一部のパラメタに依存してモデルの挙動がどのように変化するかの解析を行った。まだモデルの挙動の全体像の把握には至っていないが、解析を行うための環境整備は完了したと言ってよい。部分的にモデルの挙動についての理解も進みつつある。今後は、(i)パラメタを様々に変化させてモデルの挙動を確認、(ii)新たな解析方針の立案、の2つのサイクルを交互に回し、モデルの挙動の体系的な理解、および生物学的な解釈を行う。
文献調査については、(他のプロジェクトの論文執筆の際などに)目に留まった文献を記録してリスト化するなど、予備的な準備を進めつつある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画していた通りに研究が推移している。

今後の研究の推進方策

計画通りに順調に研究が進んでいるため、今後もこのまま研究を進める。具体的には、モデルの解析に加えて、2020年度から体系的な文献調査も開始する。
2020年度から所属が異動となった。新型コロナウイルスの影響でワークステーションの移設がまだ済んでいないが、遠隔での操作も可能なため特に問題は無い。学会発表等については、学会大会の実施状況に応じて柔軟に対応する。

次年度使用額が生じた理由

ワークステーションが想定したよりも少ない額で調達できたために残額が生じた。予定していなかった異動にともない本研究課題へのエフォートを増やすことができるため、理論予測の実証をおこなうために差額分を充当することを計画している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] When does reproductive interference occur?2020

    • 著者名/発表者名
      Kyogoku, D.
    • 雑誌名

      Population Ecology

      巻: 62 ページ: 196-206

    • DOI

      10.1002/1438-390X.12041

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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