研究課題
陸上植物は、地上部や地下部の様々な部位を、害虫や病原菌など様々な生物に攻撃される。植物は防御機構を備えているが、防御にはコストがかかるので、防御強度の増加は成長とトレードオフの関係にある。この為、多様な生物による様々な部位への攻撃に対して、どのように植物が対処しているか理解する必要がある。2020年度は、コロナ禍で制約を受ける中での研究遂行で思うような成果を得られなかった。コロナ禍によるサンプリングの制約と、2019年度秋の台風で従来のサンプリング環境が壊滅的被害を受けたため、実験材料とするドウガネブイブイ幼虫を十分に用意できなかった。これにより、計画していた実験の変更を余儀なくされ、今後につながる予備的な実験を行うにとどめた。予備的な実験の中で、昨年度来の課題としてきたアブラナ科植物と相互作用する微生物を、実験的に扱えるようになった。また、研究代表者の異動に伴い、室内の分析実験環境が劇的に改善され、ほぼ全ての実験を自前で行えるように整備できた。コロナ禍で限られた環境だったが、2020年度は2件の国内学会発表を行った。また、2021年度前半に国内学会発表と国際学会発表を1件ずつ予定している。
すべて 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Frontiers in Plant Science
巻: 10 ページ: 1653
10.3389/fpls.2019.01653