体の成長にともなって性成熟を迎える。モデル動物のマウス性成熟期における制限給餌は性成熟不全を誘発する。制限給餌を解除して自由摂食とすると急激に体重が増加し、それに伴って性成熟が到来した。生殖中枢キスペプチンニューロンから生体内カルシウムイメージングによって、自由摂食が生殖中枢の活動を亢進することがわかった。制限給餌中にレプチンを代償投与したが、性成熟を誘導するには至らなかった。以上、性成熟時における十分量の食事は生殖中枢の活動を亢進させるが、その責任因子の実体については依然として研究が必要である。
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