研究課題
若手研究
特異な電子状態をもつアズレンに着目し、アズレンを有するN,N-ジアリール型芳香族アミドの立体構造について検討した。その結果、これらの立体優先性は、窒素上の二つの芳香環の電子密度差に依存するだけでなく、カルボニル周辺の立体環境にも大きく影響を受けていることがわかった。また、一部のアミドについては、外部環境変化に伴うコンフォメーション変化に関する知見が集まりつつある。更に複素環含芳香族アミドへと展開し、立体構造特性及び分子内相互作用による構造安定化について明らかにした。
構造有機化学
本研究では、アズレン有する芳香族アミド化合物の立体挙動を解析し、その特異な構造特性を基にアミドのシス-トランス相互変換に関する影響について明らかにした。芳香族アミド化合物は医薬品に多くみられる部分構造であり、それらの立体予測へとつながる本研究成果は、分子をデザインする上で重要な知見になると考えられる。