過去の研究から得た知見をもとにN―ヒドロキシアミノ基の特性に着目した反応の開拓を行った。N―ヒドロキシアミド構造であるヒドロキサム酸の変換に関して、ハロゲン化合物を触媒とした加溶媒分解の開発を行った。カルボン酸への変換は室温下でヒドロキサム酸を官能基選択的にカルボン酸に変換できることを明らかにした。またオキシムを利用した複素環の合成法として、二置換テトラゾール類を室温下で合成する新たな反応条件を見出した。また入手容易なカルコン類を用いて、生物活性化合物中に含まれる複素環化合物の新規合成法の開発を行った。
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