本研究によりPPARaの強弱様々なリガンドの結晶化法を確立した。これにより取得の難しかったPPARaリガンド複合体構造を高分解能で容易に得られるようになった。また、フィブラート系薬でも近年認可されたPemafibrateとそれ以外ではPPARa活性と結合部位ともに異なっており、今回得られた構造と治療効果や副作用に関連があるか今後確認する必要がある。現在、PPARはNASHの治療ターゲットとして注目されており、PPARa/g デュアルアゴニストのSaroglitazarについては両方の複合体構造を取得した。これらの結果はNASHを始めとする新たなPPAR治療薬の創出に貢献する。
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