ミトコンドリアの断片化は家族性・孤発性の筋萎縮性側索硬化症(ALS)に共通して認められる病態であるため、より多くの患者の治療を可能にする普遍的な標的として注目されている。本研究課題では1)ALSのミトコンドリアの断片化に寄与するタンパク質間相互作用の同定 2)その相互作用を抑制する薬剤の同定を目指した。 本研究によって、ALSモデルマウスの脊髄ではDrp1とFilamin Aの相互作用が促進していることが明らかとなった。また、Drp1- Filamin A相互作用を抑制する化合物シルニジピンを発症後に連続投与したところ、ALSモデルマウスの生存期間が有意に延長された。
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