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2020 年度 実施状況報告書

小腸上皮細胞の脂肪再合成酵素及びイオン輸送体系に着目した脂質異常症発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16383
研究機関大阪薬科大学

研究代表者

田中 早織  大阪薬科大学, 薬学部, 助教 (10626807)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード2型糖尿病合併脂質異常症 / 消化管吸収 / 小腸の形態的・機能的変化 / トリグリセリド再合成酵素 / イオン輸送体
研究実績の概要

本年度は前年度に実施した食事療法(低脂肪食(脂質2.7%)、普通食(脂質11.9%)、高脂肪食(脂質61.6%))により得られた試料を用いて、血中脂質濃度改善効果と小腸形態・機能的変化や脂質再合成酵素(DGAT1)発現との連関について解析を行った。
低脂肪食摂取群では中性脂肪値、脂肪吸収、絨毛高およびDGAT1のタンパク質発現に変化は認められなかった。
高脂肪食摂取群では中性脂肪値および脂肪吸収が低値を示した。絨毛高およびDGAT1のタンパク質発現は増加を示した。
なお、申請者が6月下旬より産前休暇に入り2021年3月まで育児休暇を取得したため、それ以降の研究は一旦、休止とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は申請書が6月下旬から次年の3月末まで産前産後および育児休暇を取得したため、限られた期間で計画していた研究を実施した。そのため、2型糖尿病モデルラットを用いた食事療法は実施せず、次年度に実施することにした。
小腸上皮イオン輸送体によるインスリン抵抗性の解析を実施する予定であったが、脂質再合成酵素(DGAT1)の解析で終了した。

今後の研究の推進方策

次年度は、昨年度に2型糖尿病モデルラットに食事療法(脂質含有量の異なる低脂肪食および高脂肪食を1ヶ月間摂取)を実施して得られた小腸上皮細胞中の脂質再合成酵素(MGAT2)およびイオン輸送体(SMCT・NaDC)の発現変動を明らかにする。また2型糖尿病モデルラットを用いて食品・サプリメント摂取(梅エキスを通常食に混合した食餌あるいは黒酢を乾燥させて通常食に混合した食餌を1ヶ月間摂取)を行い、血中脂質濃度改善効果と小腸形態・機能的変化や脂質再合成酵素(MGAT2・DGAT1)発現およびイオン輸送体(SMCT、NaDC)発現との連関を明らかにする予定である。
当初の計画書には食事療法の期間は1、3、6ヶ月間で実施する旨を記載していたが、1ヶ月間の摂取の解析が終了次第、摂取期間の影響についても実施するか否かの検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年6月24日から2021年3月31日まで産前産後休暇および育児休暇を取得したため、2020年度は支出実績なし。

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公開日: 2021-12-27  

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