• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

小腸上皮細胞の脂肪再合成酵素及びイオン輸送体系に着目した脂質異常症発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K16383
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

田中 早織  大阪医科薬科大学, 薬学部, 助教 (10626807)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード2型糖尿病合併脂質異常症 / 消化管吸収 / 小腸の形態的・機能的変化 / トリグリセリド再合成酵素 / イオン輸送体
研究実績の概要

2型糖尿病に合併する脂質異常症発症機序としてトリグリセリド再合成酵素およびイオン輸送体発現が関与する2つの経路を考えて研究を実施している。前年度まではトリグリセリド再合成経路に焦点を当てて研究を実施してきた。本年度はイオン輸送体に焦点を当てて研究を実施した。
2型糖尿病では組織間質液の酸性化が起こっており、この酸性化がインスリン抵抗性を引き起こす要因の一つと考えている。そのため組織間質液のpH調節を担っているイオン輸送体が重要と考えている。このイオン輸送体はカルボキシル基を含んだ有機酸を基質とする。2型糖尿病モデル(OLETF)ラットと対照(LETO)ラットに短鎖脂肪酸含有物質である梅エキスの含有食(梅食)および黒酢の含有食(黒酢食)を1ヶ月間行い、血中脂質濃度改善効果と小腸形態・機能的変化やイオン輸送体(SMCT1)発現との連関を明らかにすることを目的とした。

梅食および黒酢食ともに、血中脂質濃度改善効果が得られなかった。梅食についてはイオン輸送体発現との連関も見られなかった。黒酢食については解析中である。この原因の一つとして、今回使用したOLETFは13週齢という2型糖尿病発症の早期段階で使用した点と、食事療法期間が1ヶ月間と短かったことが考えられる。今後は高週齢の2型糖尿病モデルラットを使用することも検討し、さらに食事療法期間の延長も考慮する必要があると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 2型糖尿病発症早期段階のモデルラットに対する低脂肪食摂取による治療効果2022

    • 著者名/発表者名
      田中早織、近澤有里奈、山副祥太郎、松村人志
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会、3月(名古屋)オンライン開催
  • [学会発表] 高脂肪食および低脂肪食による食事療法が2型糖尿病合併脂質異常症ラットの小腸の脂肪吸収・脂質再合成酵素と血中脂質濃度改善に与える影響2021

    • 著者名/発表者名
      田中早織、島本史夫、松村人志
    • 学会等名
      第71回日本薬学会関西支部総会・大会、10月(大阪)オンライン開催

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi