ICR雄性マウスに対して断眠ストレスを24時間負荷することで睡眠障害モデルマウスとした。本モデルマウスでは、高架式十字迷路試験において不安様行動が観察され、また血清コルチコステロンおよび脳内のストレスマーカー候補遺伝子である二重特異性ホスファターゼ1が増加した。アロマセラピーを用いた睡眠障害改善効果を解析した結果、本モデルマウスにセサミオイルを吸入投与した場合、上記の不安様行動や各ストレスマーカーの減少が認められた。さらに活性成分を同定するため含有される香気成分の単独投与試験を行った結果、2,5-ジメチルピラジンと2-メトキシフェノールに強い抗ストレス作用を見出した。
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