ABCG2トランスポーター(別名breast cancer resistance protein, BCRP)は日本人において一塩基多型のアレル頻度が高く、中でもQ141K変異体 (c. 421C>A) は低発現型であるため基質のクリアランスが低下する。我々はQ141K変異体の発現低下メカニズムを翻訳後修飾に基づいて検討した。 その結果、野生型のGln141が安定性に重要であること、また、Q141K変異体はGln141の喪失による安定性の低下に加え、獲得したLys141でユビキチン化を受けることで初期から後期エンドソームへの移行が促進され、発現量が低下していることが示された。
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