• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

トロンボモジュリンαの臨床効果における個体差要因の解明と新規DIC治療戦略の確立

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K16427
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

榎屋 友幸  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 准教授 (60803260)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードトロンボモデュリンアルファ / DIC / 敗血症
研究成果の概要

本研究は、トロンボモジュリンα(TMα)の相互作用と機能を解明し、新規治療戦略開発の可能性を示唆した。TMαはPLA2G2Aと直接相互作用し、ITGαVβ3との相互作用に競合的に影響を及ぼすことで抗炎症作用を発揮する可能性が示唆された。TMαはS100A8/S100A9ヘテロダイマーと相互作用するが、その機能的影響は不明であった。一方、TMαはLPSと相互作用することが知られているが、LBPやsCD14との相互作用は阻害せず、LPSを介した抗炎症作用はsCD14によるLPSのTLR4へのリクルート阻害による可能性が示された。これらはDIC治療法開発に貢献すると考えられた。

自由記述の分野

臨床薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

敗血症による播種性凝固血管内症候群(DIC)は死亡率が高い。ヒトトロンボモジュリン(TM)の遺伝子組み換え製剤であるTMαは、DICに対して唯一臨床効果が認められている薬物であるが、その詳細な機序は解明されてない。また、TMαの臨床効果には個体差がみられ、臨床効果を最大に発揮するために、作用機序の全貌および個体差要因を解明することが急務となっている。本研究は、新たなTMαとの相互作用分子とその機能を発見した。本研究の成果は、ヒトTMの生物学的機能の解明に加え、DICの重症化に関連する因子やDICの新規治療戦略開発の可能性に繋がると考えられた。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi