tPAは発症から遅れて投与すると脳梗塞で脆くなった血管から出血を引き起こすため、脳梗塞発症から4.5時間以上経過した患者には投与することができない。そのため、tPAが適応となる患者は脳梗塞患者全体の10%程度しかおらず、このことが脳梗塞による後遺症患者の増加の要因となっている。本研究では、マイクロバブル化させたtPAは、通常のtPA治療よりも出血リスクが少ないことが明らかになった。本研究成果を更に発展させることで、脳梗塞治療のタイムリミットである発症から4.5時間を拡大できる可能性があることを示した。
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