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2021 年度 実績報告書

OATP1B活性の個人差に関連する生理的因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K16455
研究機関明治薬科大学

研究代表者

鈴木 陽介  明治薬科大学, 薬学部, 講師 (10737191)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードOATP1B / coproporphyrin-I / CMPF / 慢性腎臓病 / 関節リウマチ
研究実績の概要

本研究は、生理的要因がin vivoでのorganic anion transporting polypeptides(OATP)1B活性におよぼす影響を血漿中のcoproporphyrin-I(CP-I)濃度を指標にして評価し、患者個々のOATP1B活性の予測に繋がるエビデンスを構築することを目的としている。最終年度の研究実績は以下のとおりである。
1. 一般成人におけるOATP1B活性の評価:一般成人391名を対象に血漿中CP-I濃度とヘモグロビン値の関連を評価した結果、血漿中CP-I濃度とヘモグロビン値の間に有意な正の相関が認められた。しかし、OATP1B1*15アレルの有無との関連性を評価した結果、血漿中CP-I濃度をヘモグロビン値で補正する必要性は低いことが示唆された。
2. 慢性腎臓病(CKD)患者におけるOATP1B活性の評価:63名のCKD患者を対象に血漿中CP-I濃度を測定した結果、CKD患者の血漿中CP-I濃度は一般成人に比べて高値であることが明らかになった。重回帰分析の結果、血漿中CP-I濃度に影響する有意な因子として、OATP1B1*15アレルの有無および血漿中3-carboxy-4-methyl-5-propyl-2-furanpropanoic acid(CMPF)濃度が抽出された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Factors Influencing Plasma Coproporphyrin-I Concentration as Biomarker of OATP1B Activity in Patients With Rheumatoid Arthritis2021

    • 著者名/発表者名
      Ono H, Tanaka R, Suzuki Y, Oda A, Ozaki T, Tatsuta R, Maeshima K, Ishii K, Ohno K, Shibata H, Itoh H.
    • 雑誌名

      Clin Pharmacol Ther

      巻: 110 ページ: 1096-1105

    • DOI

      10.1002/cpt.2375

    • 査読あり
  • [学会発表] 関節リウマチ患者における血漿Coproporphyrin-I濃度を指標としたOATP1B活性個人差の要因解析2021

    • 著者名/発表者名
      小野寛之, 田中遼大, 鈴木陽介, 小田絢子, 尾崎貴士, 龍田涼佑, 大野恵子, 柴田洋孝, 伊東弘樹
    • 学会等名
      第31回日本医療薬学会年会
  • [学会発表] 血漿中コプロポルフィリンI濃度を用いた関節リウマチ患者のOATP1B活性に影響を与える因子の探索2021

    • 著者名/発表者名
      小野寛之, 田中遼大, 鈴木陽介, 小田絢子, 尾崎貴士, 龍田涼佑, 大野恵子, 柴田洋孝, 伊東弘樹
    • 学会等名
      第15回次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム

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公開日: 2022-12-28  

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