研究課題
若手研究
本研究は、副作用自発報告データベースを用いることで、妊婦において未だ発見されていない医薬品の副作用の可能性を見出すことを目的として検討を行った。まず、副作用自発報告データベースをから妊婦における報告事例を抽出してシグナル検出を行う解析手法の評価を行い、一定の感度をもって医薬品安全性シグナルが検出されることを明らかにした。更には、本解析手法を用いて、日本と米国の自発報告データベースを対象に解析を行い、ラタノプロスト点眼液によるPregnancy Lossの医薬品安全性シグナルを見出した。
薬剤疫学
本研究の解析手法を用いることで、妊婦において未だ発見されていない医薬品の副作用の可能性をより早期に見出すことができ、妊婦を対象とした医薬品安全性監視を充実させることが期待される。倫理的な理由から臨床研究の対象となりにくい妊婦において、受動的サーベイランスの情報から検討可能という点からも、本研究成果は有用な知見であると考えられる。