研究課題
若手研究
正常な精子形成と精子形成障害が混在するモデル動物の精巣を三次元再構築し、解析することで、障害が精巣内のどの場所から、どのような変化として始まり、どのように進展していくかを明らかにした。抗癌剤投与の場合、精子形成障害が起こりやすい決まった三次元部位は存在しなかった。一方、加齢性障害の場合、精巣網近位と精巣の中心に精子形成障害が起こりやすい場所が偏っていた。
生殖生物学
薬剤または加齢という全く異なる要因において、正常または精子形成障害が起こりやすい三次元部位がそれぞれ明らかになった。本研究で得られた成果は、精子形成障害を研究する上で基礎的なデータとなり、男性の妊孕性・不妊症の研究の発展に寄与できる。