動物の睡眠時間は一日の中で一定に保たれている。このような恒常的な現象においては、一日の睡眠時間を規定する機構と、そこから離れた際に元に戻すように働くフィードバック機構とを組み合わせることで実現できる。本研究は睡眠恒常性の理解を目指し、数学的手法と実験的手法を組み合わせるものである。今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、解析を主に進めた。具体的にはPythonを用いた解析コードの開発を進めた。特に昨年度に引き続きコードの最適化と、並列化に引き続き取り組んだ。動物実験に関しては、年度後半に予定通りマウスの作製を行い、その解析を行った。解析結果は論文として発表準備中である。関連して、本年度の具体的な実績としては、英語論文3本あり、研究成果が十分に評価された結果だと考えられる。
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