電位作動性カリウムチャネルであるhERGチャネルは、電位センサードメイン(VSD)とポアドメイン(PD)が同じサブユニット間で相互作用する独自の構造「Non-domain swapped構造」をとる。本研究では、この構造的特徴に伴う細胞内ドメイン間の独自の相互作用の有無を解析し、VSD-PD間のS4-S5リンカードメインとC末端に存在するCリンカードメインの間に物理的な相互作用が存在する可能性を見出し、hERGチャネルの特徴的な遅い脱活性化の制御機構との関係性を明らかにした。 その他、本研究の実験手法等を応用し、hERGチャネルに対する薬剤投与の影響を解析し、成果を得ることができた。
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