研究課題
ヒト右心耳を用いたIL-10によるincubation実験を施行した。容量依存性にスーパーオキサイドの減少,e-NOSカップリングの改善を認めた。AMPK,Akt,JNKのリン酸化は認めずERKのリン酸化を抑制しているためERKシグナリングを抑制することで酸化ストレスの低下に寄与している可能性が示唆された。ジヒドロエチジウム染色を用いた実験でも同様にIL-10のスーパーオキサイド産生減少が確認できた。ヒト心筋細胞のセルラインを用いた実験でもIL-10による心筋細胞保護作用を証明できた。
2: おおむね順調に進展している
ヒト組織が順調に採取できているため,実験の進捗状況は問題なし。
今後はIL-10の心外膜脂肪を介した心筋細胞への間接作用に関して研究を進めていく方針である。